スタンフォード監獄実験

  • 2017.01.23 Monday
  • 10:16

人は自分の持っている文化、文明、価値観、正義から逸脱した存在を嫌います。

でも、そのことを自分では気付くことはありません。

気づかないふりをする場合も多いですね。

 

多文化を持った人間が現れたら親切心をもって振る舞います。でも言葉はバーバリアン扱いです。

親切のつもりで相手を否定します。

相手の意見は聞きません。もともと自分たちより劣ったバーバリアンなんですから。

 

スタンフォード監獄実験という有名な事件があります。

アメリカ合衆国のスタンフォード大学で行われた心理学の実験です。


新聞広告などで集めた普通の大学生の中から11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備に入れて生活させました。

その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになっていきました。

 

例外なく起こっていった変化が、権力への服従と非個人化です。

 

強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
しかも、元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。

 

それまで、人の行動はその人の性格や気質で決まると考えられていたものが、置かれた状況に、立場や役割、周囲の人々の価値観に左右されるということが証明された実験です。

二週間の予定で始まった実験は、六日で中止されました。

性格破壊は短時間でできてしまいました。

 

「正義を信じて組織に加わったはずの人間が残虐行為に加担してしまう」
「自分は相手を嫌っていないのに、周囲がその人をいじめているからと、それを止めずに逆に参加してしまう」

 

監獄のようにはっきりとしてなくとも、学校や家庭という環境でも優しい悪魔は作り上げることができます。

大人も子供も関係ないです。

もしかしたら大人の方が危険かもしれません。

大人が地位や権威が手に入ったときは、自と他を見つめる力を持たないかぎりは悪魔の親切行為に陥りやすいです。

地位や権威を持ったまま、そこに陥ったときにたちが悪くなります。

そうなれば実験と同じで

「相手は自分の中では人間じゃないと思い込むことで自分の気持ちを落ち着かせるしかできなくなってしまうでしょう」

 

先生が

「バーバリアンは間違った考えだ」

と発言をすれば、生徒は親切心を持ってバーバリアンを攻撃できます。

親がバーバリアンを否定すれば、子供は親切心でバーバリアンに対して悪魔になれます。

 

尊敬できる価値観から、バーバリアンは自分以下であり、間違った存在であり、正しい方向に導いてあげることが親切だということの免罪符を受け取ってしまうんですね。

 

全く違うものよりも、似て異なるものの方が正義の味方がむくむくと現れやすいようです。

自分のことが見えなくなってしまった時には、自分の行動の矛盾も見えてきません。

相手を加害者扱いにして害を与えることも多々。

相手を差別者扱いにしながら、平気で相手を差別できます。

人殺しをしながら死刑反対って訴えているようなものです。


 

 

結果が最悪になっても

「相手のためを思って」

とか、

「そんなつもりはなかった」

なんて言葉で逃げ回るようですけどね。

 

 

 

雪解けはまだまだ先のようですね。

 

JUGEMテーマ:生き方

 

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