負のエントロピーに多謝

  • 2014.03.01 Saturday
  • 00:02
JUGEMテーマ:科学

わたしたちは 炭素化合物なのです。
そんなの知らんと言われてもそうなのです。

他の星は知りませんけど、すくなくとも地球上の生命はすべて炭素化合物なのですがな。
 形あるものは必ず滅びる。
 諸行無常は絶対的真実なのですがな。

 秩序あるものは無秩序に向かう。
 エネルギーは高い方から低い方に流れます。 
ですから熱は高い方から低い方に流れます。 
熱湯をコップに入れて放置していれば熱が外に流れ、かならず気温に近づいていきます。   

「暑い部屋に、コップに冷たい水を入れて置いといても温かくなるやんけー」
と、ツッコミたいあなた。
そーだね。とっても良いツッコミだね。
その場合は部屋の高温の方が、冷たいコップに流れているんだよ。

熱いってのは、分子が暴れまわって暴走してるのです。
冷たいってのは、分子が静かにしているのです。
暴れまわっているヤツが、大人しいヤツのところに乱入していくのは世の常・・・・・ホントにやらないでね。
間違いなく嫌われ者になっちゃいます。

エネルギーが高い方より低いほうが、安定した状態なのです。 
キレイに整理整頓された状態は、乱雑に向かっていくのが自然の流れなんですね。
キレイに掃除した部屋は、すぐに汚くなります・・・・これはズボラなだけですね。掃除しましょう。
すべての現象は時間とともにエネルギーの低い方に流れていくのが自然現象なのです。

水は高い場所から低い方にに流れます。
高いというのは位置エネルギーが大きいんですわ。
位置エネルギーが小さいところを目指して水は流れていくのです。
水の位置エネルギーの流れの道ができてしまえば、なにも手をつけなければ、水が枯れない限りは止まることはないです。
屋根の雨漏りなんかは、放置しておけば穴が大きくなることはあっても、とまることはありません。
さっさと直しましょう。
 
エントロピーという言葉があります。
 形があり、整理整頓された姿が、エントロピーが低い状態。 
それが壊れて乱雑になっていくのが、エントロピーが増大していく状態なのです。 

それと矛盾しているのが、地球上の生命という名の炭素化合物なのですがな。 

「生命とは構造と情報の秩序を保つシステムである。」 
これは天才物理学者エルヴィン・シュレディンガーのお言葉でありんす。 

地球上の生命のホトンドは水ってのはよく聞く話ですね。 
んだらば水を抜いたら何が残るか。
 炭水化物なんかの炭素化合物の量がメッチャ多いんですわ。

 炭素化合物の安定的な状態ってのはメタンと二酸化炭素なのです。 
これが炭素化合物のエントロピーの低い、安定した状態なのですがな。 

例えばバナナなんかを外に放り出してみてください。
 カラスが取っていかない限り、時間をかけてメタンと二酸化炭素になっていく姿が見られることでしょう。 
試さないでください。臭いですがな。 

ところが生命は生きている間はメタンと二酸化炭素にはならないんですわ。
 不安定な炭水化物のままなのですがな。 

こんなの見たかねーやという科学式でみるとわかりやすいのです。
 メタンは(CH4)。 
酸素(O)がありません。
これは還元の限界、つまりは水素(H)と合体して、これ以上変化できなくなってしまうのです。 

二酸化炭素は(CO2)。 
こっちは水素(H)がありません。
これは酸化の限界。酸素(O)と合体して、あとはどうにもならない状態ですわ。
 
この2つがエントロピーが増大した状態。 
つまりは炭素化合物の中でも、メタンと二酸化炭素が地球上で一番安定した状態なのです。 

ところが炭水化物ってのは文字通り(C)も(H2O)もあるんですわ。
 炭素(C)も水素(H)も酸素(O)もあるってことは、還元も酸化もいくらでも起こりやすい状態ですのだ。
 放置しておけば必ずメタンか二酸化炭素になるはずなのです。

 でも、生命ちゅう炭素化合物はエントロピーが低い状態のままなのです。
 エントロピーが低いままで存在するのが、生命という不思議な状態なのですだ。 

「生物は負のエントロピーを食べている」 
これもシュレディンガーのお言葉でありんす。 

エントロピーの増大を防ぐ手段はただひとつ。
エネルギーをブチ込むことです。 

ただ、ヤミクモにエネルギーをブチこめばいいってお話ではアリマセン。
汚くなった部屋に爆弾放り込んでもキレイにはなりません。
別の意味でスッキリするかもしれませんケド。

エントロピー増大をさせないシステムが動くための、ちゃんとそのシステムにマッチしたエネルギーが必要なのです。

海の水は太陽の熱エネルギーによって蒸発し、位置エネルギーが大きくなります。
そこから位置エネルギーの低い方に流れ出すのです。
水は熱エネルギーを受けることにより地球上を循環できるのです。

生命は生きるためにエネルギーが必要です。 
エネルギーの取る方法は動物や植物によって違いもありますが基本的には、植物ならば太陽からの光エネルギー。

動物ならば、ほかの構造と情報の秩序を保つシステムを体内に取り込むことで化学エネルギーを得ていますわね。
難しく考えないでくだされ。「食べる」ってことですがな。
 つまりは他の命を頂いてエントロピーの増大を防いでいるのです。 

「命」を頂いて生きる。
人間は化学や物理を使わなくたって、生活の中でもそのことに気づけるんですね。
ですから 
「いただきます」 
「こちそうさま」
 なのですがな。 

エントロピーの増大を防ぐことはカンタンなことではありません。
あなたの命はとっても不可思議なのですがな。

 命が終わればエントロピーは増大していきます。 
冷たくなり硬くなる姿は、細胞が生まれることをやめ、死ぬことだけが始まった姿です。
 細胞が死に絶えエネルギーを取り入れなくなった炭水化物は、酸化と還元を始めます。 
放置したままですと、徐々にメタンと二酸化炭素に変化していくのですがな。


エントロピーの増大を止めるシステム、生命。 
これは不可思議のシステムなのです。
 
不可思議なシステムである生命には終りがあります。
大切にしてね。


冷たい水を飲み過ぎると、お腹の熱を全部持ってかれます。
注意してね。
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent trackback

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM