もんじゅの知恵もプルサーマル

  • 2011.04.27 Wednesday
  • 12:05
JUGEMテーマ:原子力発電
 
福島第一がえらいことですね。
事故直後の制御不能状態からは何とかなったみたいですけど、まだまだ予断を許さない状態が続いている模様です。
原子力の事故だけは見ているしかありません。
なんとか収束してほしいですね。

この事故の陰であまり話題に上がりませんが、敦賀原発の高速増殖炉もんじゅでもヤバいことが起こってる模様です。
ネットでいろいろ調べていてもよくわからん。

んだらば、行って聞くのがてっとりばやい。
敦賀原発
ということで敦賀原発です。
もちろんこんなところは立ち入り禁止ですがな。
スコスコと入れたら逆にコワイはなしです。

行くところは
敦賀原子力館
敦賀原子力館ですがな。

ここって質問に答えてくれるとっても親切なところなのだ。
ゲゲ、お客さんがおらん。
貸切やがな。

とりあえずは受付のオネーチャンに質問するのだ。
難しすぎたら奥から詳しいオッチャンを呼んでくれるのだ。

いろいろと今回の事故を聞きましたら、丁寧に教えてくれました。
なんとなくわかったぞ。

その前にもんじゅってのはどんな原子炉かってのを改めて勉強してきたのだ。
プルサーマル計画を超えた、最先端の技術を駆使した原子炉のはずが、いきなりコケた釜なのだ。
もんじゅの燃料はプルサーマルと同じなのですだ。
プルサーマルってのは燃料が特殊なんですね。

今までの燃料ですと、ゴミだらけ。
山ん中からウラン鉱石を掘り出すのです。
ウラン

不純物を取り除いて、ウランの純度を上げるのです。
これがイエローケーキ。
ウラン

イエローケーキを六フッ化ウランにするのです。化学式 UF6 ですだ。
ウラン
この状態の時に自然界では0.7パーセントしかないウラン235の率を3パーセントに上げるんですね。
臨界ってのは中性子がぶつかって始まるんですね。
んでも、中性子ってのはメチャメチャ早いんですわ。
そのスピードを落とさないと臨界が始まらないんですわ。
スピードを落とす減速材に黒鉛を使えば天然の0.7パーセントのままでもいけるんですけど、それだとチェルノブイリ原発と同じです。ヤバいのです。
いまは水が主流。
んでも、水を中性子のスピードを落とす減速材に使う場合はウラン235の率を3パーセント以上にしないと使えないんですね。

燃料は、中性子がぶつかることによって臨界になるウラン235が5パーセント。
中性子を吸い込んでしまい臨界の邪魔をするウラン238が95パーセント

ちなみにウラン235を90パーセント以上にしてしまえば瞬間にすべてが核分裂、つまりは核爆弾になってしまいますがな。

次に六フッ化ウランを二酸化ウランにするのです。化学式は UO2なのだ。
ウラン

それを固めてペレットにして燃料棒にブチこむのです。
ウラン

こうして作られた燃料は、加圧式原子炉や沸騰型原子炉で使われます。

んてもそのゴミが出ちゃうんですね。
出てくるゴミは、ウラン238がほとんどです。
燃え残りのウラン235が1パーセント。
んでもって核分裂生成物、たとえばヨウ素とかセシウムなんかの放射性物質が3から5パーセントできちゃいます。

んでもって、タチの悪いプルトニウムが1パーセントできちゃうんですね。

これらは今までですとゴミです。
しかも処分不能に近いゴミです。
これを最終処分場で処理するんですね。
処理っていったって埋めるだけです。
ウラン
ガラスで固めて、地下300メートル以上のところに埋めるのです。
キャニスターっていうのですがな。

ちなみにこれの安全性でよく言われているのがアフリカのオクロで発見された20億年前の天然原子炉の化石です。
臨界後の鉱物が20億年前のものでも、地下深くでそんなに動いてないってんですね。
ですから深く埋めれば大丈夫ってお話のようです。

んでも、地震大国の日本。
大陸のアフリカと同じに考えていいもんでしょうか。
ただの理科好きにはわかりません。

んでも原子炉が動く限りはキャニスターは増えるばかりです。
それをなんとかしようってのがプルサーマルなのですがな。
つまりはゴミをもう一回臨界させようってんですがな。
はやりのリサイクルですがな。

ヒロシマ型原爆はウラン235.
ナガサキ型原爆はプルトニウムなのですがな。
つまりはプルトニウムも臨界しちゃうのです。

で、プルーサーマルってのはプルトニウムを燃料にしちゃうっていうリサイクルなんですね。
プルトニウムを100パーセント使えば、核爆発してしまいます。
使う燃料はプルトニウム5パーセント。
残りを中性子を吸い込んで臨界を邪魔するような、劣化ウランなどのウラン238の率が高いもの。
これを原子炉に入れて発電しましょうって話なのですがな。
この燃料を日本中の原子炉で使おうってのが今の流れのようです。

もんじゅにはもう一つほかの原子炉とは違う高機能があります。
臨界ってのは中性子が次の中性子に当たり、その連続でエネルギーを吐き出すんですね。
そのためには中性子のスピードを落とす減速材ってものが必要になってきます。
それだけじゃなく、炉心を冷やすための冷却材も必要です。
それに両方とも水を使うのが現在の主流です。
それが軽水炉。
リサイクル燃料を使って、軽水炉で臨界させるシステムをプルサーマルっていうのです。

ところがもんじゅは高速増殖炉なんですわ。
プルサーマルを超えた未来の原子炉なのですがな。
こいつには中性子のスピードを落とす減速材がないんですね。
なんで減速しないで中性子にぶつかるかも質問しましたのです。
丁寧に教えてくださいましたのですが、よくわからん。

冷却材も水じゃありません。
金属ナトリウムなんですね。
熱伝導がいいのと、沸点が800度以上ですから水より使いやすいみたいです。
んでも、この金属ナトリウム。水と反応して爆発するのですわ。

金属ナトリウムが漏れ出た事故が1995年。
このもんじゅでの出来事です。
レベル1の事故でした。
このことも聞いてきました。
高速増殖炉
これが高速増殖炉です。

冷却材のナトリウムは分離した形で、熱だけ伝わるようにして二か所に回ってます。

ナトリウムが一時冷却で釜の中を冷やしてます。
その熱が二次冷却材を温め、その二次冷却材が水を温め、その蒸気でタービンを回す仕組みです。
その二次冷却材の部分の配管が破損して、ナトリウムが漏れ出した事故でしたのですわ。
つまりは原子炉の中の高濃度放射性物質にくっついているナトリウムは無事だったのですわ。

やっぱり文章ではわかりにくいですね。

ピンク色の部分のナトリウムが漏れたのです。
漏れたっていうよりもダダモレでしたのです。


ナトリウムがタービンから回っている水と触るなんてことになればえらいことでした。
水と反応して大爆発の可能性があった大事故でした。
セキュリティがしっかりしていて、そこまではいかなかったみたいですけどね。

ちなみに、ナトリウムを水にブチ込むとどうなるか。
見てみてくだされ。かなりやかましい動画です。

スゴいでしょ。

それよりも問題になったのは事故隠し。
ヤバいシーンをカットされた編集済みの動画を発表したがために大騒ぎになりました。

そのあともんじゅは2010年5月まで運転再開されなかったのですわ。
やっと動き出したもんじゅは、このあとまたまたとんでもないことになったのですがな

もんじゅの燃料の交換時期は約6ヶ月。
交換には釜に手を突っ込むわけにはいきません。
それ用の人工アームを動かして交換するんですね。
その燃料を交換するときの中継装置が落っこちちゃったんです。
2010年8月26日のことですわ。
 なんと短い復活でしょうか。

落ちたのは炉内中継装置ちゅうものです。重さはなんと3.3トンもあります。
高速増殖炉
この青い部分が落っこちたのですわ。
しかも途中で変形して抜けなくなっちゃったのですがな。

このことも質問してきました。
「途中で引っかかって燃料棒は何ともないようです。」
それはよかった。
「釜がへこんだ可能性があるとのことです。」
ヤバいやん。

いろいろと吊り上げる努力をしたみたいですけど、失敗続きだったようです。

現在は抜くための特殊な道具を作ってる模様です。
訓練を繰り返して、6月に引き上げる予定だそうです。

もんじゅ
もんじゅは何も変わらずに、白い姿のままでした。

引上げられるまでに何も起こさないでね。
是非。

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