一つの中国

  • 2008.03.21 Friday
  • 14:14
中国大陸、マカオ、香港、台湾、チベット自治区、新疆ウイグル自治区は分割不能の中華民族の国家、「中国」でなければならない。

この政策により、多くのアジア人が苦しんでいるんですね。
「ひとつの中国」が他民族の集合体ってんなら問題は無いんですけど、
「中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法的政府である」
ってのが問題なんです。

つまりどんな民族も、漢民族が中心の政治に支配されなければいけないってんですね。
しかも、生活水準も漢民族以下。発言力も漢民族以下。それで漢民族の支配を受けなさいってんですね。

多民族国家は、共通する思想を持つとまとめやすいです。
アメリカなんかは
「強いアメリカ、世界の警察官」
ってのでまとまっています。
アメリカ国籍をとるときに、最後に聴かれる質問があるそうです。
「アメリカに危険が訪れたときに、チミは銃をもってアメリカのために戦えるかなぁ?」
こんな質問は日本国籍をとるときに聞かれたら大問題にされそうです。

もっと簡単なまとめ方は「仮想敵国」を作ることです。
他民族であっても、 生活水準が低くても、仮想敵国があればまとめやすいです。
これは教育だけで連鎖できますし、仮想敵国に立ち向かう政府や国家元首は感謝すべき相手だって形にすれば国はまとまります。

実際に日本も、大正から昭和の初期に、アメリカを仮想敵国として国をまとめていましたね。
戦後の高度成長期なんかも、アメリカを経済的仮想敵国にしていたフシがあります。

でも、民族別の貧困の差が激しくなってきたら、それも限界があります。
それだけ中国の経済格差が民族別にでかくなってきたんですね。

中国は一時期、他民族の支配を受けていた時代があります。モンゴルの「元」なんてのは有名ですね。
それを打ち破ったのが漢民族の朱元璋であり、「明」の成立です。

「明」あとは満洲族の「清」が統一しています。そのあとが現在の漢民族の中華人民共和国ですから、「明」が漢民族統一の一番近い王朝なんですね。
この時代の領土が現在の「ひとつの中国」に近いんですね。

この明は特殊な貿易をやっていました。
明国と君臣関係を持たない国とは貿易を認めなかったんですね。
君臣関係っていっても内政干渉を受けることはアリマセン。形だけなんですね。
まずは明の皇帝に貢物をして、王として認めてね。ってところからスタートです。
王は皇帝の下です。つまり明の皇帝がみとめたものだけが王ってことですね。
明に貢物をしたら、明が属国になってくれたお礼に下賜する品物は、その倍以上の価値があるってんですね。
しかも貿易を認められて膨大な利益を得られるってんですね。

あがめたてておだてておけば、でっかい利益が得られるんですね。しかも独立国のままなんです。属国ってのはどこまでも形だけなんですね。干渉されることもないってんですからオイシイ話ですね。

琉球王朝も、足利義満も日明貿易をやってるんですね。
朝鮮で明と敵対した豊臣秀吉でさえやろうとしたんですね。
それだけオイシイお話だったんです。
朝鮮での戦争が「明」を弱体化させた直接の原因だというのに、「明」側の答えは
「王としては認めるけど、貿易はゆるさん」
ってことらしいです。豊臣秀吉が形だけの家来になることに喜びを感じたようです。
明政府ってのは、全中国を代表する唯一の合法的政府なんてのからはかけ離れた存在だったんですね。
明から甘い汁を吸う形だけの属国になっている独立国がイッパイあったんですね。
広大な「明」の国土は、形だけの君臣関係で形が出来ていたんです。

実際に逆不平等貿易を維持するために国内は増税の連続だったようです。末期は国内の漢民族も「明」を憎むようになってたようですね。


中華人民共和国のトップは、この「明」の時代の形だけの君臣関係の国土を持って、現在の「ひとつの中国」って騒いでるフシがあるのですだ。

「明」ならば、国内の漢民族を犠牲にして回りの形だけの属国に媚を売っていました。
しかも内政干渉などはしない。
よって、国内の漢民族から暴動が起こり、そこを満州国のホンタイジに突かれて滅びたんですね。

「ひとつの中国」は回りの属国を犠牲にして漢民族を支えています。
しかも内政干渉しまくりです。

チベットはひとつの国の意識を持っていたのに、人民解放軍による1949年のチベット大虐殺により「ひとつの中国」に無理やりいれられてしまいました。
それだけでなく、漢民族だけの極端な高度成長により、漢民族とチベットの貧富の差はメチャメチャになってしまいました。
当然迫害されたほうから暴動は起こります。
しかも今回チベットで起こったのは軍事的暴動じゃないんですね。

チベットの独立の声に、「ひとつの中国」は軍事力でしか答えません。
「ひとつの中国」は、チベット大虐殺を繰り返すのでしょうか。
「虐殺がいやなら、ひとつの中国にはいっていることに喜びを感じろ」
ってのがチベットに対する回答のようですね。

こまったもんだニャー。

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